導入事例

JPICBOX 2015 NO.27 掲載株式会社 榊紙店

使用ソリューション:PROTSⅣ

独自性を誇る加工やサービスを
先進のシステムでバックアップ

大正7年の創業を礎とし、昭和23年に先代社長の手で設立された株式会社榊紙店。
その意志を継ぐ現社長との二代に渡り、堅実さと進取の精神を兼ね備えた積極経営を続けられています。
そんな経営姿勢の表れのひとつでもある、業界に先駆けたシステムの初導入から約40年。
2014年8月にはPROTⅣ採用による最新システムにリプレースし、さらなる先進化を実現しました。

現社長へと引き継がれた 堅実かつ先進的な経営理念

 数字の3を菱形で囲んだ「ヒシサン」。榊紙店のシンボルマークには、榊邦佳社長のお父様である先代社長の思いが込められているそうです。
「先代は楠が好きで、『梅の木は一年に三尺伸びるが大木にはならない、楠は一年三寸しか伸びないが見上げるような大木に育つ』ことからこのマークを考案しました。三寸ずつでも堅実に伸びてゆこうという先代の意思であり、当社の社訓のようなものですね」(榊社長)
そんなお話からは堅実な経営理念が感じられますが、同時に進取の気性にも富んでおられた先代社長のもと、榊紙店では昭和48年という早期に、業界に先駆けたシステム化を実現されています。その際、初代のシステム導入を担当されたのが現在の榊社長。JPICとは40年以上に渡るお付き合いをいただいています。

榊紙店の7代目となるリプレースは2014年8月。導入から7年を経過したNPROTSに代わり、最新のPROTSⅣを採用した新システムを実現されました。
初導入以降も積極的なシステム対応を進める背景には、先代から続く先進的な経営姿勢に加えて、榊紙店の広範な事業内容もあるようです。
「当社は高松市の本社と愛媛県の新居浜営業所の二つを拠点に、香川県全域及び愛媛県、高知県から徳島県の一部まで、四国四県を商圏にしています。四国の玄関口である高松市は官公庁や大手企業の支社なども多く、人口比でも紙需要の高い場所。その点では恵まれていると思いますが、しかし紙業界の現状は、特に地方では厳しさを増しています。そんな中で生き残るため、当社が特に力を入れているのが独自の加工。本社には10台の断裁機に加えて大型のスリッターやカッターも導入し、トムソンやミシンなど、他社にはできない加工を充実させています。このような多彩な加工に加えて完全自社配送、さらに二拠点にまたがる在庫管理などの複雑な業務を、ミスなく効率的に行うためには、コンピュータの活用は欠かせないのです」(榊社長)

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代表取締役社長
榊邦佳氏

伝票出力の機能強化に加え、対応のスピードアップも実現

 新たなシステム導入により、具体的に何がどのように進化したのでしょうか。本社システム担当の谷本隆彦さんと、新居浜営業所の平田英士さんにお話をうかがいました。

「今回のリプレースではまずOSが新しくなりました。Windows XPの保守終了もありましたが、それ以前からXPではネットの閲覧などに不都合があったので、この点は解消されましたね。システム内容としては、まず伝票出力の機能が強化されています。伝票出力の不具合がなくなり、さらに再発行がいつでもできるようになった点、またこれまでお客様のニーズに合わせて別途作成していたイレギュラーな請求書を、システム上で自由に作成できるようになった点も大きいです」(谷本さん)

「新居浜営業所の改善点はなんといってもスピードです。これまで新居浜には光ファイバーが来ていなかったため、操作はいったん本社のシステムに入って行っていました。前年にようやく光が入ったので新システムに合わせて採用。本社システムを介す必要もなくなり、かなりスピードアップしました。それに伴い、これまで本社と新居浜の操作が重なると、伝票出力などが一時不能になるなどの問題も出ましたが、これも解消されました」(平田さん)

また今回のシステムから、加工や配送など現場作業の進捗状況をシステム上で確認できるようになったことも大きな成果だそうです。 お客様からの配送のお問い合わせなど、これまでは現場担当者に電話で確認していましたが、今はシステム上で確認ができるため、その場で回答が可能に。加工も同様に、例えば急な断裁の変更依頼などがあった時も、システム上ですでに作業済みかどうかが分かります。データ集計のスピードアップなども含め、お客様からのお問い合わせにより迅速にお答えできるようになったそうです。

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本社システム担当
谷本隆彦氏

人間とシステムの両方の力を 最善の組み合わせで有効活用

 リプレースに当たっては、導入の約2ヶ月前から試用期間を設け、旧システムでの業務と平行して操作を体験していただき、改良点などのご希望も寄せていただいたそうです。導入から半年を過ぎた現在の状況と、今後のシステムに対する要望などをお二人にうかがいました。

「伝票発行や請求書作成の合理化、さまざまな面でのスピードアップなどのメリットは実感できていますが、一方でOSの変更により入力系に問題が浮上していて、これはJPICさんにもお願いして解消していきたい点です。まずは現在のシステムの完成度をより高めることが目標ですが、今後の課題としては、加工管理の本格的なシステム化の実現があります。今も一部の加工はシステムで管理していますが、これをさらに強化し、外注加工までシステム上で管理できればと思いますね。また、自動ラック倉庫とのシステム連動も考えていますが、これには難しい面もあります。システムと連動して伝票順に自動出庫されるのは正確で合理的なのですが、実際には配送や加工との関係もあり、優先順位は伝票順とは違ってくるわけです。今は倉庫担当者がそこを融通して出庫順を決めていますが、この“融通を効かせる”という能力は人間にしかない。一方で正確さにおいてはシステムが格段に上ですから、それをどう組み合わせるのが最も有効か、そこを見極めるのがシステムを考える上で最も重要な点だと考えています」(谷本さん)

「新居浜営業所の立場からは、スマホなどで外からアクセスできるモバイル化の実現を望んでいます。本社には常に相当量の在庫があるため、少量の注文なら在庫確認は不要ですが、在庫量が少ない営業所では頻繁な在庫確認が必要。また在庫があってもすでに販売見込みが決まっているなど、数字だけで単純に判断できない場合もあります。その辺まで組み込んだ形でシステム化されれば、日々の営業には非常に役立つものになるでしょうね」(平田さん)

 

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新居浜営業所 所長
平田英士氏

企業プロフィール

本社所在地 香川県高松市朝日町5-3-81
新居浜営業所所在地 愛媛県新居浜市多喜浜6-9-46
TEL(本社) 087-822-3332
代表取締役社長 榊 邦佳
設立 1948年12月
資本金 5,000万円
従業員 87名
導入月 2014年8月
URL

※本文中の肩書および内容は2015年取材当時のものです。

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